どうも私の家は沼山津遺跡の東端に位置するらしい!
我が家は熊本地震で一躍有名になった「沼山津(ぬやまづ)」にあります。陸地の真ん中なのに地名に水に関連のある「沼」「津」が含まれるのはなぜだろうと思っていました。聞くところによるとこの一帯は米の集積地で沼山津の船着き場から米俵を船で川尻方面へと運んでいたようです。そもそも水に極めて関連の深い場所であったのです。
さらに遡れば縄文時代は沼山津の南は海でした。貝殻を捨てた「沼山津貝塚」が秋津小学校の近くにあります。縄文時代は沼山津貝塚から北の方、今の沼山津神社辺りに集落があったことがわかっていて、今でも建築現場で遺跡が発掘されることがあります。「沼山津遺跡」と呼ばれる一帯です。私の家はこの沼山津遺跡の東端にあたるようで、ずいぶん前のことですが庭から「磨製石器」が出てきました。住んでいる地域と縄文時代とが思わぬ形でつながっていることに感慨深いものがあります。沼山津に限らず、私たちは歴史の上に住んでいる、歴史とともに暮らしているのですね。