blue joke とは「猥談」
日本語と英語における「色」の違いについて少しお話ししましょう。今日は「青」を取り上げましょうか。
日本語の「青」には「青二才」「青臭い」などと「未熟な」イメージがありますよね。また、「青空」「青い海」が本来の「青色」を指すのに対して、「青信号」「青葉」「青菜」「青梅」などの語でいう「青」は明らかに「緑」ですね。
日本語の「青」はこのように「未熟なイメージ」と「緑色の代わり」が見られるおもしろい語です。
では、英語では? 英語のblueには「未熟な」イメージは全くありませんし、「緑色の代わり」もありません。blueはすがすがしい前向きのイメージと寒色の後ろ向きのイメージの両方を持っています。「希望」「優秀」といったイメージと「憂うつ」「陰気」といったイメージです。そうそう、「わいせつ」のイメージも持っていますよ。日本語の「ピンク、桃色」の連想と同じです。
例をいくつか。
blue bird 幸福の青い鳥、 blue blood 名門の血統、blue joke 猥談、
a bolt from the blue 晴天の霹靂
言葉を学ぶとは背景文化を知ることです。おもしろいと思いませんか。