無料相談から
無料相談会の相談員をしています。熊本市役所では定期的に、区役所や県庁では不定期で担当しています。教員をしていた頃とは全く違って、日々の生活の深い悩みと正面から向き合う場面の連続です。隣人との関係、相続の悩み、家族間の亀裂、などなど。一人ではどうしようもなくなり、思い余って訪ねてこられる方々が多くおられます。行政書士の相談会では相談時間の制限はありませんので、私の場合は事情が許せば60分、90分と聞くことがあります。最も多いのはやはり相続に関する相談です。
「相続で悩むほどうちには財産はない。」「うちの子どもたちは争うようなことはない。」そう思う方は多いのでしょうが、現実は大違いです。100万円、200万円ほどの財産をめぐって争いが起きます。兄弟姉妹がまさに骨肉の争いを演じます。それまで仲の良かった2人の子どもが配偶者を交えて4人で争います。わずか数万円の差でも折り合いません。まさかと思うでしょうが、事実です。
これを和らげる最大の方策は遺言を遺すことです。多くの場合は争いを予防することができます。争いになってしまったら弁護士の出番になりますが、私たちは争いを未然に防ぐのが役目です。「予防法務」が役目です。